初めての南半球!!ゴールドコーストでのPB達成
- RunningClub BreakThrough 
- 9月11日
- 読了時間: 6分

2025年7月、早い夏休み。冬の南半球ゴールドコーストに何があるのか。
練習不足と仕事と日常の延長線で慌ただしく沖縄を出た。プランや目標がない。
そんな状況を見越してか、シドニーからの国内線JetStarが欠航。
予定外のシドニー泊など、初日から様子がおかしい。予定外の100ドルを宿泊費に出費。
それでも不思議と慌てずにオペラハウス周辺を散策し、金曜日夜にゴールドコースト入り。スーパーに行く程度で街の観察は終わる。意外と夜の早い街からは何もわからない。
朝焼けジョグと憧れの再会

翌朝、スポンサーのasicsの呼びかけでYouTuberと海岸線を朝焼けジョグ。ここで中島さん(ナカジー)と再会。
この旅はナカジーさんがきっかけをくれた。ナカジーさんは今日も軽やかで朗らかだった。憧れの50代。
レース前日:下見とエキスポ

ジョグで軽く身体をほぐして大会スタート会場の下見。ちょうどハーフマラソンのゴールシーンに遭遇。みんな楽しそうに応援している。ホテルからの交通もわかってきた。
帰りにエキスポ会場で受付。その小さな規模に少し拍子抜け。
それでも不足していたモルテン(カフェイン)を1個購入できたのは、レース終盤には良かった。
スーパーでカーボローディング用のパスタを2つ、ゴール後の楽しみダイエットコークを購入。
レースプランと前日準備
前日になってレースプランを練り始める。2月の大阪以来の走り込み不足(月平均150キロ程度)。一方で4月からのインターバル練習で質は確保できている感あり。
年始はサブ3:10を目標にしていたけども、それは厳しい。それでも諦めるのは早い。そんなこんなで最終的にPB達成を狙うことにした。
そして30k以降のことは考えずに、最初から攻める。それで失敗したらそれで良し。30kまでの練習と割り切ることにした。
その上で最終的に平均1km=4:35。サブ3:13(PB達成)。果たして明日はどうなることやら。
夕方から準備を始めて早くに食事をとり、ベッドに19時に入る。翌朝は3時起き。すぐに眠りにつけたのが良かった。
スタート!絶好のマラソン日和

翌朝もスッキリ目覚める。真っ暗な中を路面電車に乗って(今日はランナーは無料)、早めに5:00にasicsの日本人テントへ。
1,000円でゴール間近の場所に簡単な飲み物と風除けがあって十分快適。白湯を飲んでトイレしてスッキリ快腸で幸先よし。徐々にテンションが上がってきた。身体も動くし軽い。
スタート直前に意識を集中して「On your marks」。爆音流れる中をスタート。6:15。日の出が6:38。気温12度、湿度70%ない。少しひんやりしている程度。
混雑のストレスもなく順調にスタート。空が徐々に白けてくる。残念ながら曇り空で朝陽は出なかったけども、ランナーにとっては日差しがないのは有難い。風もなく湿度も全くない。寒くもない。マラソン日和。
前半戦:順調なペース

南下して5キロ付近で1回目のトップランナーとのスライド(交錯)。少し道が狭いこともあって、みんな怒涛のように駆け抜けて行く。僕は4:30/kmを少し超える状況。
それでも身体が温まると5キロからはハーフまでは4:30/km切りで順調に進む。思いのほか順調だ。
一度16キロで身体が重くなるので塩ジェルを注入。このあたりで2回目のスライド。ナカジーさんにも声をかける。
僕はこのスライドが好きだ。速いランナーに刺激を受けるのはもちろん、そこに集中していると自ずと距離が伸びていく。走っていると今回の旅の目的がようやくわかってきた。そうだ、僕はこの瞬間を求めて南半球に来たのだ。これだけで十分ではないか。応援を背にして肯定感が高まっていく。
後半戦:苦しみと粘り

しかし身体はついていかず、ちょっと落ちていく。このあたりからペースランナーとして、ちょうどリズム良く走る女性を見つける(ゴール後に配信された写真でRachelとわかる)。彼女の背中を意識して淡々と前に進んで行く。
ハーフを超えて徐々に苦しくなるのでモルテンを注入。30kmを超えて、まずは1回目のカフェイン注入。それでも徐々にペースダウン。4:45/kmになるなど、Rachelの背中も遠くなる。
東京マラソン以来、またしてもマラソンの女神に置いてかれた。この瞬間のために2週間カフェインを絶ってきたのに。
37kmで最後の折り返し。2回目のカフェインを入れて、「Let's Go Home!」と隣のランナーに声をかける。彼も「Oh Yeah」と反応する。ここからは我慢我慢。諦めるとPBが遠のく。
なんとかこのまま4:45/kmであれば少しだけPB達成だ。最後の2kは粘りが出てきて少しペースアップ。なんとRachelとも再会できて一気に彼女を抜いていく。ありがとう、僕の女神!お礼を言えずにSay Good Bye。
感動のゴール!PB達成

残り1kmになると沿道にもたくさんの人。こちらが両手を上下するとみんな反応してくれる。ゼッケンを見て「Hohito」「ガンバッテ」と叫んでくれる。

残り500メートル付近からは道も狭くなり、さらに観客との距離が近い。あまりにテンションが上がりすぎて酸欠になり頭がクラクラしてきた。ここで転けたら大変なのでちょっとセーブして最後の250メートルを駆け抜けた。
よし!PB達成。ニタニタが止まらない。3:12:08。旅の目的がさらに格上げした。そうだ、これを求めて旅に出たのだ。この達成感がたまらない。

レース後の反省と次への課題
もうあとは全て旅のおまけ。それでも練習不足を反省する。もし月平均200km走っていたらサブ3:10だったな。ボストン出走も確実だったな。次はもっと練習しないと。やはり走り込み不足が原因で30kmの失速だったな。
さー日本に帰ったら頑張ろう。それまで数日は楽園のような風景を楽しもう。また来たいなゴールドコースト。
ラップタイム
5k:22:45
10k:22:28
15k:22:28
20k:22:24
25k:22:30
30k:22:53
35k:22:39
40k:23:59
Finish:3:12:08(4:32/km)
AIの記録分析
1:37:07 (後半) - 1:35:01 (前半)後半は前半よりも約2分6秒遅いペースでした。これは「ポジティブスプリット」と呼ばれるペース配分です。
一般的に、マラソンでは後半にペースが落ちやすく、多くのランナーがポジティブスプリットになります。特に、分析した通り35km~40kmの区間でペースが落ち込んだことが、この差の主な要因です。
しかし、その差がわずか2分程度というのは、非常に優れたペースコントロールと言えます。素晴らしい走りでした。
ゴールドコーストマラソンの魅力

- 今年で45回目の開催(2025年) 
- 日本との時差1時間 
- 7月の南半球は湿度も低く、気温も10〜18度と爽やかな気候 
- 高低差8mと超フラットな海沿いのコース 
- 完走者の6割がなんと自己ベスト更新!夏のレースとしては最高 







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